津島市で夫婦仲カウンセリング・離婚相談なら
憂き世セラピールーム
〒496-0013 愛知県津島市神尾町蓮池26
受付時間 | 10:00~19:00 |
---|
アクセス | 名鉄バス(岩塚線) 神尾バス停から徒歩10分 駐車場あり |
---|
アダルトチルドレンという言葉は、アメリカのアルコール依存症の治療現場の中から生まれた言葉です。
使い始めたのはケースワーカーや心理療法士で、ケースワーカー達はやがてACoA (アダルト・チルドレン・オブ・アルコホリック、アルコール依存の親のもとで育ち大人になった人々)と呼ぶようになりました。
そして、親が子どもに与えるストレスはアルコール依存症だけではなく、さまざまなタイプの機能不全家族で生じた家族内トラブルがあります。
親がギャンブル依存症や薬物依存症などの依存症だったり、虐待や育児放棄・極端な過保護などが挙げられます。
このような経験から、自分のことを否定的に捉えたまま大人になり、何かに依存しやすくなったり、ストレスを抱えて精神疾患にかかりやすくなったりすると言われています。
生きづらさの原因が、幼少期の親との関係だったことを「愛着障害」と表したりもします。
アダルトチルドレンは精神疾患ではなく、あくまで『状況に対する名前』のことです。
また、『大人になりきれない大人』などといった言葉は、誤った表現の認識になります。
このような場合は、
「愛して(認めて)もらうために頑張る」「断ることに罪悪感を感じる」「人に依存してしまう」など、ありのままの自分を抑えこみストレスを抱えてしまうので
精神疾患にかかるリスクが高くなりやすいです。
しかし、アダルトチルドレンは精神疾患や障害として定義されてはいません。
アダルトチルドレンは
幼少期に機能不全家族の中で
家のルールに束縛されながらも
家族から離れられないため
子供ながらに努力をしています
機能不全家族を維持していくために
役割を演じているのです
機能不全家族の子ども達の役割 (代表的なもの)
家族や周囲の期待に応えようと頑張り、常に高いレベルの結果を出すことを期待されている。
家庭内の輪を保つために結果を出すことで、自分の存在意義を見出している。
頑張った結果を認められることで 「私は愛されている」「ここに居ていい」という一時的な安心感を得ようと頑張り続けている。
挫折を味わうと、絶望的と感じてしまう人がいる。
家族の問題を全部背負うような子どもです。
問題を起こしたり、いざこざを抑えるために病気になることもあります。
(反抗的な態度、非行、精神病など)
問題を起こして、一時的に家族に団結する幻想を抱かせることで、家族の真の崩壊を防いでいます。
自分は愛されていないと感じながら、無意識的に家族を繋げているのです。
目立たない存在になる子どもです。
自己主張をせずに息をひそめて家族から離れ、自分の心が傷つかないようにしている。
自分で「これをやりたい」とか「こうしたい」などとは言わずに、相手の望む言動をする。
育児放棄、過干渉 (親の意見を一方的に押し付けられて育つ)、兄弟で育て方に差があった。
口答えなどが許されない家庭環境だったことから「黙っていた方がマシ」「言ってもムダ」などの諦めの感情になることがある。
家族の衝突を無意識的に和らげるために、ユーモアや軽妙な態度をとる役割をする。
衝突を敏感に感じて、自分の限界を超え明るく楽しく頑張るペット役をしている。
一見明るく楽しませる人に見えるが、このような葛藤を抱えている為、急に引きこもることがある。
家族の面倒をみたり、家庭内の問題を解決しようとする役割です。
幼少期に家族の世話を焼くことで「良い子」と褒められた経験などから、自分のことよりも人の世話をすることが多い。
「人の世話をすることで、自分の存在価値を得たい」という心理があり、共依存体質になりやすい。
お世話をして相手が感謝してくれないと、無力感を感じることがある。
自分の子供に世話を焼き過ぎて共依存関係になると、子どもが不登校や引きこもりなどの問題を起こすことがある。
恋愛も尽くし過ぎて、共依存関係になりやすい。
これらの役割は家庭内で生き延びるための適応戦略ですが、大人になってもそのまま残ることが多く、人間関係や自己評価に影響を与えることがあります。